前回の記事にて秋冬キャンプでは暖房器具を使用すると、とても快適に過ごすことができると解説をしてきました。
前回の記事はコチラ
このブログでは、前回の暖房器具を使用する上での注意点を説明していきたいと思います。
生死に関わる内容なので、ぜひしっかりと知識を付けて秋冬キャンプを楽しんでください。
暖房器具は危険!!※重要!!!
テントと暖房器具の説明の際に「気を付けてほしいことがある」と申しましたのでここで説明を行います。
さて、前回の記事にて暖房器具についてお伝えをしてきましたが、ココで最も大事な命に係わるお話をいたします。
結論から言うと暖房器具は下手すれば命を落とすです。
なぜ暖房器具で命を落とすの?
火は燃える時に「二酸化炭素」と「一酸化炭素」というものを発生します。
この「一酸化炭素」は一定量吸い込むと以下のような症状を発症します。
- 「めまい」
- 「意識混濁」
- 「頭痛」
- 「体の自由が利かない」
- 「酸欠」
この酸欠が続くと結果的に死に至るということになってしまうのです。
しかも致死量がとても少なく、危険な気体なのです。
そうなる前に気づけないの?
残念ながら通常では気づくことができません。
なぜかと言うと、この一酸化炭素は恐ろしいことに「無臭・無色・空気と同じ重さ」なのです。
気づかないうちにテント内に充満していつの間にか酸欠になっているという状態に陥ります。
よく車の中で炭火を焼いて~という「練炭〇殺」とかありますよね?アレです。
テレビなどでは簡単に亡くなるように言っていますが、実際は上記の症状が出てとても苦しんで亡くなるそうです。
じゃあ暖房器具使えないの?
少し怖い話もしましたが、適正な知識を付ければ使用することができます。
今回は秋冬キャンプを楽しむためのお話なので、こういった危険性をしっかり認識した上で適切な対応をしながら楽しんでいただきたいと思います。
一酸化炭素対策として気を付ける点は以下の通りです。
- 寒くても換気をする
- 一酸化炭素チェッカーを使用する
- 寝る時は必ず消す
これらについて説明していきたいと思います。
寒くても換気をする
まず一番重要なのが常時換気を行うことです。
つまり一酸化炭素が充満しない状況を作るということが重要になります。
簡単に言えば換気です。
話はテントに戻り「ベンチレーター」ですが、この一酸化炭素を外に排出するために必要になってきます。
基本的に一酸化炭素は空気と同じ重さなので滞留するのですが、暖かい空気となっているため上層へ溜まります。これをベンチレーターから出していくということですね。
また、単純にベンチレーターを開けていても排気(空気が出ていく)しかできず空気の循環が起こりません。
そのため、テントの一部(下部推奨)を開けて吸気(空気を入れる)ことで新鮮な空気を取り入れることが重要です。
一酸化炭素チェッカーを使用する
一酸化炭素は見えないと言いましたが、直接的ではないですが可視化する方法があります。
それが「一酸化炭素チェッカー」です。
コチラは一酸化炭素が一定空間内で一定以上の濃度になると警報が鳴ってくれるというとても強い味方です。
仮に自分が動けなくなった状況でも周りの方が気づいてくれる可能性もあります。
※筆者も実際に音が気になって安否を確認したことがあります。
ただし、存在を知らない方からするとただの「うるさい音」で終わってしまう可能性もあるのであくまでも目安として利用してください。
また誤作動や電池切れなどの可能性もあるので、2つ以上を設置することで100%ではないですが安全性を上げることも推奨いたします。
寝る時は必ず消す
これはタイトルの通りです。
仮に換気やチェッカーをしっかりとしていてもどのような不測の事態が起こるかはわかりません。
雪で吸気口が防がれて換気ができない、チェッカーの電池が切れていたなどの可能性は往々にしてあるかと思います。
以上のような危険性もあるので、対策に過信せずに寝る時は危険なので絶対に火を完全に消してから寝るようにしましょう。
【番外編】ホッカイロ
秋冬キャンプを快適に過ごすアイテムの番外編です。
ホッカイロはあまり説明が要らないかと思いますが、お手軽で効果が高い暖の取り方です。
要点だけ説明したいと思います。
ホッカイロは血管の密集している所主に以下の場所に貼るととても効果的です。
- 腰
- お腹
- 足元など
寝る時は寝袋の足元に入れておくととても快適に寝ることができます。
「 暖房器具は危険!! 」のまとめ
それでは今回の記事のまとめです。
- 暖房器具は秋冬キャンプを快適に過ごすためのベストパートナー
- 使用方法や知識を間違えると生死に関わってしまう
- 排気と吸気を意識して換気を必ず行う
- 一酸化炭素チェッカーを2つ以上設置する
- 就寝時は必ず消火したことを確認してから寝る。
- ホッカイロは血管の多いところに貼る!
以上の知識をしっかり付けた上で自分でも不測の事態を考慮して、楽しみながらキャンプをしていきましょう。
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